2013年2月8日金曜日

2013センター試験数学 エピローグ

平成25年度センター試験が終わって3週間が経った。

もうそろそろ世の中も落ち着いてきたし,昨日は平均点も公表されたし,生徒たちも二次出願が終わって,センターを引きずることなく二次対策に入ったので,エピローグをやっとこさ書こうと思う。


まず,数学Ⅰ・A
何じゃあれは?ですね。怒りというか呆れというか・・・

昨年から比較して,平均点を20点下げる難化傾向にありました。
もうこうなると,予想が当たったか外れたか(多くは外れました)は問題ではないような気がします。
つまり,
年度によってこれだけの問題質の差を出すという事に,疑問を感じます。
まだ,予備校作問者のほうが,受験生を正しく読んでいる気がします。

ここからは推測で,
・作問担当に選出された新参の若手大学のセンセイ(おそらく幾何専門)が,頑張りすぎた。
・ありふれた候補問題よりも,新ピカの問題に注目が集まった。
・OB委員会も年度による平均の違いは問題ない,日本の数学力が・・・と勘違いした。
・過去は気にしないでよい,過去にとらわれる必要はない,との大局的な判断がなされた。
・結果,受験生の置いてきぼりが発生した。
・難化した
ではないだろうか。

だいたい,昨年と今年で平均点を20点も違える教科なんて他にないですよ。あり得ない。
【データ】H25.2.7発表
平成25年度
数学I・数学A 398,447  51.20  100  0  21.02
平成24年度
数学I・数学A 384,818  69.97  100  0  19.98 
順番に,受験者数,平均点,最高点,最低点,標準偏差

ま,これによって生み出されることは,
・大学生の数学嫌いを増やす。
・世間の多くの数学教員のやる気を失わせる。
・数学力の低下が懸念される,との風潮が発生。
・真面目にやっても点が取れない教科,それが数学との認識が広がる。
ぐらいの悪循環ぐらいでしょう。

あーここまで書いて,胸のつっかえがちょっととれた気もする。ぜひセンター関係者にこのブログを見せてやりたいなぁ。これが現場ですよ。事件は会議室で起きてるんじゃないですよ。事件は教室で起きているんです!!!

一応,予想結果も書いとくと
2次関数=最初から関数を与えてない!
図形と計量=三角形の内接円
場合の数=4桁の数
と,大はずれと言ってもいいでしょう。残念。



次に,数学Ⅱ・Bに関して。
こちらは至って平穏な出題。例年並みな,安心して取り組める問題だった。

平成25年度
数学II・数学B 359,486  55.64  100  0  24.29
平成24年度
数学II・数学B 349,438  51.16  100  0  19.90
同じく,昨日発表のデータから。

こっちも一応,予想結果も書いとくと
対数=ないじゃん フレームから異なってる!
微積=三次関数は当たってるが,接線と法線
数列=隣接二項間じゃん!
ベクトル=平面じゃん!
ってことで,大はずれと言えますね。残念。





ところで,センター試験の得点って,どーして受験者本人に知らせるのが,4月になってからなのでしょう?そのへんの予備校の民間業者なんて,3日ぐらいで全国30万人のデータ集計できるのに,どーして優秀な公務員のそろっている入試センターが,こんなに遅くなるのでしょうか?
なんで,自分の得点は自己採点で出願させるような,受験生任せの無責任なことするのでしょうか?あなたの得点は,こんなもんでした。とハガキに打ち出して送るだけじゃないのかな?責任逃れなのかなぁ?
どなたか,この疑問に政治力学的?な正しい解答を教えてもらえませんでしょうか?








0 件のコメント: