いよいよ二次試験(前期日程)である。
これまで,1月のセンター試験を乗り越え,1月末から2月には二次対策を順調に終え,
ホントの試験が,明日に迫ってきた。
みんなの合格を祈りたい。
さて,
先日,予想問題を作成して,新作で「結構」「素敵」なものが出来上がったのでアピールする。
ぜーったいどこかの大学で,明日出題されてると思うけどなぁ・・・
【問題】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
4人が無作為に数字を一つずつ千の位,百の位,十の位,一の位の順に言い
4桁の整数を作る。全員が異なる数字で,2001に最も近い整数は何か答えよ。
また,100! はその整数で割り切れるか調べよ。
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【いきさつ】
対策授業をやっていて,最後にテストをやろうかと考え,新作問題を考えていた。
ふと,よく出る問題で,今年の西暦を利用した問題を考えてみた。
整数問題によく使われる素材である。
【私の頭の中の流れ】
なんだか,2013は素数っぽさがあるけれど,
桁をすべて足し合わせると 2+0+1+3=6 と3の倍数になり,3で割り切れ,
素数ではないことがすぐに分かる。
その商がやたら大きい素数なら面白くもないが,3で割ると671となる。
671ってのは,660+11ぐらいは,なんとか考えられるかも?
11で割り切れることも,ちょっと考えればなんとか分かるんじゃない?。
671を11で割ると61の素数だ。つまり、2013の素因数分解は 3×11×61 だ。
さて,これをどう扱うか。
因数分解させて,3と11と61の積から満たす自然数の組,って方針も良さそうだが・・・
まてよ,
2013ってのは,全部異なる数字だなぁ
他に異なる数字って何だ?
2014は当たり前だけど,その前は?
2012も2011も2010も
200*は,全部だめ
199*はだめ
チューことは,198*だ。
ん?対称性もありそうな予感。2000の前後はどうだ?
お!意外に面白そうな感じ。
じゃ,簡単に異なる数を探させといて,約分可能性にしちゃおうかな?
ってな感じの思考回路。
【おまけ】
大きな素数同士による合成数の素因数分解は非常に困難である。
これを利用して多くの暗号アルゴリズムにおいて,大きな素数による合成数が利用されている。
公開鍵と秘密鍵と言われているアレだ。
大きな素数といえばメルセンヌ素数が有名だ。
先日,新巨大素数が見つかったとのニュース報道もあった。
マラン・メルセンヌは,2^n-1 に対してnが257以下のとき、n = 2, 3, 5, 7, 13, 17, 19, 31, 67, 127, 257のときにのみ素数となると考えたが,一部に間違いがあることが分かり,n = 61, 89, 107のときも素数であり,しかし,n = 67, 257のときは,素数ではなく合成数であった。
特に,素数であるメルセンヌ数をメルセンヌ素数(Mersenne prime)という。
数学的に,
「Mn が素数ならば n は素数である」が,「n が素数であっても Mn は素数とは限らない。」
(逆は必ずしも真ならずの良い例である。)
前者の対偶である命題「n が合成数ならば Mn は合成数である」は,次の式から示される。
2^ab − 1 = (2^a − 1){1 + 2^a + 2^2a + ... + 2^(b−1)a}
(これは簡単に理解できる面白さがある。)
という性質は,重要である。
念のため,2013のチェックも行った。
WolframAlpha のサイトは,面白い。
http://www.wolframalpha.com/input/?i=2013
【解答】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2000の前後では,1987と2013がいえるが,2001に最も近いのは,2013である。
また,2013=3×11×61であるため,100! を約分することができ,割り切れる。
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以上。
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