2012年10月6日土曜日

ムンクの叫び の真実

ノルウェー出身の画家エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)は,「共感覚」というものを持っていたらしい。

共感覚とは,
 「数字を見ると色がついて見える」…数字ごとに違う色だったり
 「緑色を見ると音楽が聴こえる」…色が音を感じさせる
 「音に色を感じる」…高い音は黄色っぽい感じだったり
 「形に味を感じる」…丸いものを甘く感じたり
といった,ある刺激に対して通常の感覚だけでなく,異なる種類の感覚をも生じさせる,一部の人にみられる特殊な知覚現象のことである。

さて,ムンクの『叫び』にはムンク自身の体験がある。

フィヨルドの近くを歩いている時,「 自然を貫く果てしない叫び 」
を聞いたことから,その経験を絵画化したようだ。
フィヨルドの鋭角的な風景が,音として感じられたのかもしれない。

結論。
あれは叫んでいるのではなく,
「橋の上の男が叫びに耐えかねて耳を押さえている」様子を描いた絵なのである。

よく見ると,男の手は頬にあって大きな声を自らが出しているのではなく,
手は,自分の耳を塞いでいて,聞こえないようにしているのである。

ちなみに,世界一高額な絵がこれであり,史上最高落札額がついている。
2012年の5月2日にニューヨークで競売にかけられ、1億1990万ドル(現在の日本円価格で約94億円)で落札された。


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