2014年10月13日月曜日

連続試合安打記録

連続試合安打記録

56

という数値を調べていたら,数学的に面白い記録を見つけたので,記録する。

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野球の本場の大リーグで,1941年のジョー・ディマジオ(ヤンキース)が記録した56試合連続安打記録が世界最高である。
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ちなみに,日本記録は,
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1979年、弱冠22歳の高橋慶彦(広島)が作った33試合。
1979年6月6日から7月31日にかけ、33試合連続安打を連ね、長池の作った32試合連続安打を8年振りに破った。
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だそうだ。


56試合連続安打なんて,根性があればできる?
無理無理。ムリムリ。確率的に計算したのが,下記の通り。神のなせる業。

【条件】
ある試合に4割打って、次のゲームも安打を打てる確率が4割であるとは限らない。これは、確率論で言う独立事象だから、前の日の確率とは何の関係もない。しかし,計算をする上で,毎試合4割打ったことにする。

1試合5回打席に立って(四死球を除くと)2本の安打をコンスタントに打てるということであるが,たとえ5打数5安打を打っても、翌日に無安打に終われば、連続は途切れ,再スタートしなければならない。


【確率計算】
4割打者だから、最初の日に5打数2安打したとしよう(残りの3打数は凡退とする)。すると2試合目にも安打が出て、連続となる確率は0.16である。(0.4の平方。5分の2の確率を二回かける計算である。他には,初戦ヒット・2試合目安打ゼロの確率は0.24、初戦ノーヒット・2試合目安打も0.24、2試合ともヒットゼロは0.36の確率。ただしこの他に1安打だけとかの場合もあり、確率は微妙に変わってくるが、考えやすいように安打は1試合2本とする)。
3試合目では,さらにそれに0.4をかけるから、0.064となる。


 つまり3試合連続という確率でさえ,このように低い。仮に10試合連続となると、約0.0001、つまり1万分1の確率である。

【考察】
 ディマジオの56試合連続安打となると、これはもう桁違いの極小確率となる。
概算してみると、10のマイナス23乗。これは天文学か素粒子物理学の世界でしか存在しない数字だ。ちなみに10のマイナス16乗は1京(けい)分の1で、小数点以下に0が15個つく。


イチローは天才だといわれるが,天才に努力が加わり,神様のご加護があったときに,出来る記録なのかもしれない。ま,出来ない,と言った方が早い。







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